家庭のある人と不倫をしている人が占いに持ち込んでくる相談内容はステレオタイプです。
相談者は女性が中心で、相手の男性が家庭を捨てて自分の元に来てくれるかを問う内容で、今後の身の振り方の教えを請う相談です。相談にやって来る女性たちには男性と別れる意思はなく、結婚を望んでいる場合がほとんどで、男性から聞かされている妻との関係性を確かめようとします。
浮気をしている男性は遊びのつもりでも、浮気相手には調子の良い嘘をつくものです。妻と上手くいっていない、そのうち別れる、本当に好きなのはお前だけなどの調子のいいことを言いますが、本当に別れて一緒になる例は数えるほどで、遊びで終わるケースがほとんどです。
浮気の関係を維持したいだけの男性が口にするセリフを、その場しのぎの嘘だと感じながらも信じたいと思って悩むのです。妻との関係が悪いという言葉は本当なのか、別れるといったことは実現するのか、このまま関係を続けても明るい未来が待っているかなど、相談内容は重いものです。
ハッピーエンドの可能性が低い不倫の相談は占い師の腕が試される案件で、やんわりと浮気相手の男性と別れるように促すことから始めます。相談者も浮気相手に家庭を捨てる気がないことは薄々きづいているので、遊ばれているから別れるようにアドバイスすると意固地になって別れないと言い出すので、占いの結果、良い未来が見えないから別れたほうが良いことを強調します。真剣な交際でも良い結末が待っていない運命であることを繰り返し相談者に訴え、悪いのは相談者や相手の男性ではなく予め決められた運命だと解らせることができれば諦めるのです。不倫などの事態が好転する要素が見当たらない相談は、相談者が諦める理由を考えてやることが占い師の仕事で、相談者には何の落ち度もなく既に決まっている運命だから足掻いても仕方ないことを解らせる時間です。時間をかけて丁寧に諭せば女性は解ってくれてアドバイスに従う人が多いのに比べ、不倫をしている男性は諦めが悪く、いつまでも浮気相手と関係を続けたがる傾向があります。、普通に解決策を提案しても受け入れられ難い内容でも、もっともらしい理由を付け加えてアドバイスに説得力を持たせることができるのが占い師の長所で、相談者が望んでいるハッピーエンドが訪れない可能性が高いなら、不倫関係が長期化して被る相談者のダメージを軽減してやるのも仕事のうちです。。